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育成就労制度の100時間講習・就労日本語

育成就労制度の日本語要件 — N5/N4・日本語講習・特定技能1号への移行条件

2027年4月1日施行予定の育成就労制度の日本語要件を、就労前A1相当・1年経過時・特定技能1号への移行(A2相当)の3段階で整理。JLPT・JFT-Basicの関係も図解。

対象: 登録日本語教員 · 取得予定者 · 受験予定者

この記事は、2026年5月時点で公表されている情報をもとに整理しています。制度の詳細・運用・分野別基準は更新される可能性があります。最新情報は必ず公式情報を確認してください。


この記事の対象

  • 育成就労制度の「日本語要件」がよく分からない方
  • A1とN5、A2とN4の関係を一度整理したい受験予定者
  • 認定日本語教育機関で就労課程に関わる予定の登録日本語教員

育成就労制度の日本語要件は、技能実習との大きな違いの一つです。就労前・就労中・特定技能1号への移行時の3段階で水準が予定されています。


1. 育成就労制度の日本語要件マップ

育成就労制度 日本語水準の段階イメージ(CEFR準拠の予定) ①就労開始前 A1 相当 (JLPT N5 相当) 試験合格 or 100時間講習修了 ②育成期間中 (最長3年) A1 〜 A2 範囲 (分野ごとに設定) 企業内日本語・ 地域日本語教室で 学習継続 ③特定技能1号 への移行時 A2 相当以上 (JLPT N4 相当) 特定技能日本語 基礎テスト or JLPT N4 合格 技能試験も合わせて 入国前 0 育成就労制度 1〜3年目 特定技能 進路 ※ 2026年5月時点の予定。施行までの間に運用詳細が変更される可能性があります

2. A1 / A2 / N5 / N4 の対応関係

「A1 相当」「N5 相当」と書かれていても、実際にはどう対応しているのか。CEFR と JLPT は別の枠組みなので、ぴったり一致するわけではないことに注意が必要です。

CEFR JLPT JF日本語基礎テスト(JFT-Basic) 特定技能・育成就労制度の位置付け
A1N5 相当(参考)— 範囲外育成就労制度 就労開始前の予定
A2N4 相当(参考)A2 を測定する特定技能1号 移行時
B1N3 相当(参考)分野によっては推奨
B2 / C1N2 / N1 相当特定技能2号で分野ごとに設定(高度な水準)
※ 「相当」はおおむねの目安です。CEFR と JLPT は出題範囲・問題形式が異なり、一対一対応ではない点に注意してください。試験では「JLPT は読む・聞くの2技能のみ」のような特徴も問われます。

3. 「就労前にA1相当」を満たす2つのルート

育成就労制度の就労開始前要件として、現時点で予定されているのは次の2ルートです。

ルート①:試験ルート
  • JLPT N5 合格
  • または 国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)でA1相当合格
  • 来日前に母国で受験できる
  • 独学・現地教育機関での学習が前提
ルート②:100時間講習ルート
  • 認定日本語教育機関の「就労」課程
  • 100時間の集中講習を修了
  • 来日前 or 来日直後に受講
  • 登録日本語教員の活躍の場として注目

「試験ルート=個人の自己学習+認定試験」「講習ルート=機関での集中受講+修了認定」の二択構造。後者は登録日本語教員の関わり方として42 育成就労制度の100時間講習の中身を予想するで詳述します。


4. 国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)

特定技能1号でも採用されているA2レベルの試験。育成就労制度からの移行ルートで使われる主要な試験のひとつです。

項目JFT-Basic
運営国際交流基金(JF)
レベルA2 を測定(CEFR準拠)
試験形式CBT(コンピュータ試験)
技能文字と語彙/会話と表現/聴解/読解
活用場面特定技能1号の日本語要件として採用
JFスタンダード準拠準拠(Can-do記述ベース)

JLPT は「読む・聞く」2技能のみだが、JFT-Basic は4技能ベースの設計。試験との対応関係は混同されやすいので整理して覚えましょう。


5. 分野ごとに違う「日本語水準」の運用

育成就労制度は、分野ごとに必要な日本語水準が個別に設定される点が重要です。一律ではありません。

分野別の運用イメージ(2026年5月時点の予定・実数値は分野ごとに異なる)
分野例 就労前 就労中 特定技能1号移行時
介護A1相当A2への到達を支援介護日本語評価試験 + N4 相当
建設A1相当A1〜A2建設分野技能試験 + JFT-Basic
農業A1相当A1〜A2農業技能測定試験 + JFT-Basic
外食業A1相当A1〜A2外食業技能測定試験 + JFT-Basic
※ 上記は教科書級に整理したイメージで、最新の分野別基準は出入国在留管理庁・所管省庁の公式情報を確認してください。

6. 介護分野の特殊性

介護分野は、人命・尊厳に直結するため、他分野より一段高い日本語要件が課されます。育成就労制度からの移行でも、介護日本語評価試験(介護に特化した日本語試験)が必要になる予定です。

介護分野の日本語要件(特定技能1号移行時)
  • JFT-Basic(A2相当)または JLPT N4 合格
  • + 介護日本語評価試験 合格
  • + 介護技能評価試験 合格
他分野が「日本語試験+技能試験」の2種類なのに対し、介護は「一般日本語+介護日本語+技能」の3種類。介護現場特有の語彙・表現を含めた指導が必要。

7. 試験で問われやすい論点

  1. A1とJLPT N5の関係:「相当」であって完全一致ではない
  2. JLPTの技能数:読む・聞くの2技能のみ。話す・書くは測定しない
  3. JFT-Basicの位置付け:A2を測定、特定技能1号で採用
  4. 育成就労制度の3段階要件:就労前A1相当/育成期間中/特定技能1号移行時A2相当
  5. 介護分野の特殊性:介護日本語評価試験という別建ての試験
  6. 100時間講習:認定日本語教育機関の就労課程
  7. JFスタンダード準拠:JFT-Basic は JF スタンダードに準拠

8. 練習問題(4択・本サイト作成)

練習問題(登録日本語教員NEXT作成)。公式問題ではありません。

問1:育成就労制度(2027年4月施行予定)の就労開始前の日本語要件として、2026年5月時点で公表されている内容と整合的なものを選んでください。

  1. JLPT N3 合格 または 200時間講習修了
  2. JLPT N5 合格 または 認定日本語教育機関の100時間講習修了
  3. JLPT N4 合格のみ
  4. JLPT N1 合格

正解:2

解説:A1相当(JLPT N5 相当)の試験合格 または 認定日本語教育機関の100時間講習修了。1は時間と水準が違う、3は移行時のN4と混同、4は高度すぎる。


問2:JLPT と JFT-Basic に関する記述として、適切なものを選んでください。

  1. JLPT は4技能を測定する
  2. JFT-Basic は CEFR の A2 を測定する
  3. JLPT N5 は CEFR の B1 に相当する
  4. JFT-Basic は紙ベースの試験のみ実施される

正解:2

解説:1は誤り(JLPTは「読む・聞く」の2技能のみ)。3は誤り(N5はA1相当)。4は誤り(JFT-BasicはCBT)。2が正しい。


9. 確認問題(一問一答・本サイト作成)

練習問題(登録日本語教員NEXT作成)。公式問題ではありません。

Q1. 育成就労制度の就労前日本語要件のCEFRレベルは?
A1. A1相当

Q2. 特定技能1号への移行時の日本語要件のCEFRレベルは?
A2. A2相当以上

Q3. A1はJLPTのどのレベルに相当する(参考値)?
A3. N5相当

Q4. JLPTが測定する技能は?
A4. 読む・聞く(2技能)

Q5. JFT-Basicを運営している団体は?
A5. 国際交流基金(JF)

Q6. JFT-Basicの試験形式は?
A6. CBT(コンピュータ試験)

Q7. 介護分野で特定技能1号移行時に追加で必要な試験は?
A7. 介護日本語評価試験(および介護技能評価試験)

Q8. 育成就労制度の100時間講習の所管課程は?
A8. 認定日本語教育機関の「就労」課程


学習リソース

  • 出入国在留管理庁「育成就労制度Q&A」
  • 国際交流基金「日本語基礎テスト(JFT-Basic)受験案内」
  • 厚生労働省 介護分野の特定技能基準資料
  • 文部科学省「日本語教員試験 試験案内」
  • 文化庁「JFスタンダード」関連資料

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本記事は2026年5月時点の情報に基づいて作成しています。育成就労制度・特定技能制度・JFT-Basic・各分野の試験基準は、施行までの間に変更される可能性があります。最新情報は必ず出入国在留管理庁・国際交流基金・厚生労働省・所管省庁の公式資料を確認してください。

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制度の全体像を先に確認したい方は、 登録日本語教員とは?資格取得ルート・試験・働き方 から読み始めると整理しやすくなります。

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